はるか昔、中学１年生だったと思う。修善寺から土肥を巡った家族旅行に行ったことがあった。当時、人も羨む家族旅行なのだけれど、不思議で仕方ないのだが、こういうとき父親は決まって不機嫌だった。そういう旅行が嫌いで堪らなかった。なので自分が企画する家族旅行は努めて楽しく振舞うようにしていた。まあ、最近は年老いた夫婦の旅だから不機嫌になる筈もない。世界一だという花時計や金鉱跡の博物館を訪れて、美味いものが食べられれば幸せなのである。ワンゲルの合宿で西伊豆を訪れたときの海岸の美しさは忘れようにも忘れられない。そして、山から下りてきた髭面の男達と慶大女子のグループは松崎あたりの港だったと思うが、しばし談笑して記念写真を撮ったものでした。このときの写真は今でもどこかにある筈である。

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