京都の旅 第1日目 2011年11月13日


 私の時代では通常、中学3年生で関西旅行、だいたいは京都・奈良であったが、私のところは質実剛健を謳っていたので、学生時代には京都訪問が出来ないでいたので、1度ゆっくりと京都を巡りたいと考えていた。実際には外国人の案内で3度程ざっと見で、訪問していたのだが、プライベートで実現したのは2011年11月だった。紅葉の時期に行きたかったのだが、結局宿が取れず13日から3日間やや早い時期であったが、そこそこ秋の京都を楽しむことが出来た。この時は自転車で京都の市内を2周?ほど廻って、京都の土地勘も大分付いたと思った。もともと歴史が嫌いで、殆ど日本史を学ばなかったので今になって後悔している。だた、これに先立つこと3年前の2008年10月にアメリカ子会社の現地人部長がリタイヤする際、日本旅行を与えるので案内して欲しいとの依頼を受け、私が計画して日光、箱根、歌舞伎、京都・奈良を案内した。尤も当時はガイドの資格はなかったから、外国人用の観光バスに一緒に乗って旅をしたのだ。この時は西本願寺、二条城、金閣寺、東寺、東大寺、春日大社を駆け足で廻った。更には、2009年には、本四橋のひとつ、しまなみ海道への自転車の旅の帰りに金閣寺、龍安寺、仁和寺そして三千院に立ち寄っていた。


 2011年11月13日、前日夜半に京都着。京都南ICで降りて不案内な京都をうろうろ。何処で車中泊をしたか全く覚えていない。翌朝はコンビニで軽い朝食を購入して済ませた。京都の駐車場は高いので町はずれの何処かの止められるところはないかウロウロする。でも駐車違反を喰らって罰金なんて言うことになると困るので躊躇していたのだが、幸い苔寺の裏の路地裏に車が止まっている広場を見つけた。止められそうな雰囲気だ。今日はここに止めてみよう。自転車を組み立てて、今日はここからまず京都の土地勘を構築することを目的としよう。本屋にも飛び込んで、まず地図を買い、あらましを掴むのが第一ステップの筈なのだが、せっかちな性分は早く実際の行動を取りたくなるのだ。それでもコンビニで観光地図を探したのだが適当なものが見つからなかったし、第一本屋さんも見つからないのだ。やむなく街の標識を頼りに京都一周をスタートした。まず苔寺の西芳寺と思ったのだが、ここは混雑緩和のため予約制になっていることを門前で知る。そうかやはり甘かった。事前の準備をもう少しするべきだった。

 鈴虫寺、西芳寺の脇を通り、GPSのスイッチを入れる。このGPSは衛星を捉えるのに少々時間が掛かるので、下の地図のようにコースがプロットされるまで少々時間が掛かるのだ。太秦からまず渡月橋を渡り、トロッコ列車の踏切を渡って、嵯峨野を散歩。東に向かって有名どころの仁和寺、龍安寺、金閣寺はすでに観ているので門前をパスして、上賀茂神社、下賀茂神社を目指す。地図がないとこれがなかなか見つからない。この辺りかなり山を登ったり下ったり。以外と京都の町も起伏があるのだ。上賀茂が観えたところに小洒落たイタリアレストランを見つけ、ワインとピザで昼ご飯を楽しんだ。20席も満たない小さな店だったが皆外国人だった。丁度、七五三の季節。着飾った子供たちとその母親らしい和服姿の美人妻は古式豊かな神社の背景と相俟ってなかなかのものだった。下賀茂神社から鴨川の遊歩道を辿って四条通から八坂神社をお参りし、今度は五条通を西に向かって車を置いてある西芳寺裏手に戻った。

 約八時間の行程、少々疲れはしたが気持ち良い疲労感。予約のホテルに着いたのは、7時近かった。すぐさま近所の居酒屋を探してほろ酔い気分。「何かお薦めは?」の私の言葉に返す板さんの言葉「うちはみんなお薦めだ!」と冷たくあしらわれた。これが京都の頑固さかと思ったが、常連らしい私と同年配の3人連れは「また、マスターは」とか戒めていた。花園高校のOBらしく、ラグビーの番組を観て騒いでいた。多分予選の時期だったのかも知れない。そのマスターは最後に出来立てのちりめん山椒を振る舞ってくれた。このピリッと来た後のふっくらしたちりめんの味はまさに京都の思い出となった。


Youtube 動画

 10年以上前の写真を使って、YouTube 動画によるスライドショウを作ってみました。YouTubeを始めて間もない頃の動画なので、完成度はとても低いですが、記憶がよみがえります。この旅では2日間に亘って、自転車で巡ったので京都市内の土地勘がかなり養われました。



更に下のYoutubeをクリックすることで、Youtubeのスライドショウが観られます。